双子の兄弟姉妹の順番はどう決まる? 双子で誕生日が違うことはある?

どっちがどっち?

広告

先に生まれたのが、どっち?

双子(ふたご)の兄弟姉妹の順序はどう決まるのでしょうか。また、双子といえば「同じ誕生日」というイメージが強いですが、実は双子でも誕生日が異なる場合があることをご存じですか?

同じ誕生日を共有する特別な関係「双子」の基礎知識と、少し意外な話題を掘り下げていきましょう。

日本では「誕生日の時刻」が順序を決める

現代の日本では、双子の兄弟姉妹の順序は誕生日の時刻によって決まります。同じ日に生まれた場合、先に生まれた子が「兄」または「姉」、後に生まれた子が「弟」または「妹」とされるのが一般的です。

この基準は法律に基づいており、出生届に記録される時刻がそのまま順序の基準になります。具体的には、1948年(昭和23年)1月1日に施行された戸籍法によって定められています。戸籍法施行により、全国一律で出生順に基づく兄弟姉妹の順序が正式に定められるようになりました。

戸籍法の関連条文は以下のとおりです:

  • 第49条(出生の届出)
    出生の届出は、出生の日から14日以内に、これをしなければならない。届出には、出生の年月日、時刻、場所、父母の氏名などを記載し、医師または助産師が作成した出生証明書を添付する必要があります。
  • 第13条(記載事項)
    戸籍には、出生に関する事項として、出生の年月日、出生の時刻、出生の場所、父母の氏名などを記載することが定められています。

これらの規定により、出生届には出生の年月日や時刻が詳細に記録され、双子の場合、その出生順に基づいて兄弟姉妹の順序が決定されます。したがって、先に生まれた子が「兄」または「姉」、後に生まれた子が「弟」または「妹」として戸籍に記載されます。

なお、戸籍法が施行されるよりも前の1874年(明治7年)12月13日には、「双子の場合は、先に生まれたほうを兄・姉とする」という太政官指令が出されましたが、当時は地域や慣習によって解釈が異なり、必ずしもこの指令の通りには統一されていませんでした。「え、どういうこと!?」と思った方は次の項目を見てください。

昔の日本では、後に生まれた子がお兄さんだった!?

かつての日本では現在とは逆の考え方が存在していました。

「お母さんのお腹の中で先に育った子が年上」とされ、後に生まれた子が「兄」または「姉」と見なされる地域や時代もあったのです。自然分娩では奥にいた子が後に生まれるため、「奥の子が先にお母さんのお腹に宿った」と解釈されたのですね。

上に述べたように戸籍法が整備されたのは1948年のことですから、むしろこの考え方を採用していた時代のほうが長かったわけです。

この伝統的な考え方は、自然や命を大切に思う気持ちが感じられる点でともて素晴らしい解釈ですが、近代の戸籍制度や医療技術の発展とともに廃れ、現代では出生時刻による基準が広く採用されています。

広告

双子でも誕生日が違うことがある!?

ちなみに、ほとんどの双子は同じ誕生日ですが、まれに双子でも誕生日が異なるケースが存在します。それは、お母さんの分娩が深夜0時をまたぐ場合です。

ツインズ [DVD]
Nbcユニバーサル エンターテイメント
¥1,572(2025/01/21 14:48時点)

実際の例

例えば、一人目が23時50分に生まれ、二人目が0時5分に生まれた場合、時間にしてわずか15分の違いですが、日付が変わるため誕生日は1日違いになります。このようなケースでも、兄弟姉妹の順序は当然変わらず「先に生まれた子が年上(兄姉)」とされますが、異なる日付の誕生日を持つ特別な双子はとても珍しいため、注目されることが多いです。

まとめ:双子が持つユニークな「誕生日」の物語

日本では「誕生日の時刻」で兄弟姉妹の順序が決まると法律で定められています。しかし双子の兄弟姉妹の解釈は、わずか100年前には真逆だったことが分かっています。また、同じ誕生日が当たり前に思える双子でですが、まれに2人の誕生日が異なる日になるケースもあることを紹介しました。

タイトルとURLをコピーしました