わしの誕生日は、どうなるの?
旧暦の誕生日をどう記載するか問題について
歴史上の人物の誕生日について、例えばWikipediaでは、現代の暦(新暦)で見た日付をメインに記載し、旧暦の日付をカッコ書きで補足することが一般的です。しかし、当サイト『有名人誕生日検索&今日は何の日』では原則として旧暦を採用し、現代の暦に変換した日付は記載しない方針としています。
その理由は以下のとおりです。
たとえば、戦国大名の徳川家康の誕生日は、1542年12月26日(旧暦)です。これを現代の暦に変換すると1543年1月31日になりますが、この日付は掲載しません。
ご本人の気持ちを尊重したい
なぜなら、家康本人はおそらく「わしの誕生日は年の瀬の12月26日じゃ!」と認識していたに違いないからです。クリスマスはなかったでしょうけど年末の慌ただしい時期が自分の誕生日という感覚が、家康自身にあったでしょうし、きっとお母さんも家康が生まれるときは気ぜわしくてさぞかし大変だったことでしょう。
それを勝手に現代の暦に変換して「1月31日」としてしまうと、なんだかもう春の気配が感じられるくらいの時季で、当人たちの感覚とは大きくズレてしまいます。家康も1月31日生まれの人に「同じ誕生日だね」って言われたくないでしょう!
そんなわけで当サイトでは「本人がどう認識していたか」を重視し、旧暦やグレゴリウス暦を採用しています。
そもそも、「現代の暦で言うところの何月何日に生まれたか」という情報にはあまり魅力を感じませんし、「現代歴で言ったら私は徳川家康と同じ誕生日だよねー」という感覚も、どこか複雑なものです。
というわけで、『有名人誕生日検索&今日は何の日』では、歴史上の人物が生きた時代の暦を尊重し、旧暦を採用することとしています。(うっかり現代歴になってしまっている情報があったら、ご指摘ください!)
サンドウィッチマンの伊達さんの場合
と、ここまで当サイトの方針を書いて、ちょっと惜しいエピソードがこちら。
サンドウィッチマンの伊達みきおさんは、1974年9月5日生まれ。
サンドウィッチマンさんと言えば、仙台出身で、東日本大震災の復興支援への真摯な取り組みをはじめ、地元愛がとても強いことでも有名ですが、なんとその仙台(陸奥国)の戦国武将・伊達政宗公の誕生日が1567年9月5日なんです!
これはもう、なんてステキな偶然の一致だろうと思いますし、当サイトでも記事にして大きく取り上げたいくらいなのですが、、、、。これがまさに「現代の暦で言うところの9月5日」なのです。
旧暦では、永禄10年8月3日。これが独眼竜正宗としても有名な伊達政宗が生まれた日です。ご本人も「8月3日が独眼竜の誕生日!」と認識していたことでしょう。
惜しい! です。