誕生日ケーキは、いつから始まった?~バースデーケーキの知られざる歴史~

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誕生日ケーキはどこから来た?

誕生日にケーキを囲んでお祝いするという習慣は、世界中で親しまれています。でも、その始まりや背景について考えたことはありますか?

誕生日ケーキの歴史をたどると、古代の宗教的儀式や、中世ヨーロッパの贅沢な文化、そして現代の商業化された伝統が見えてきます。さらに、日本にどうやってこの文化が伝わり、定着したのかも興味深いポイントです。この甘い文化には、驚くべき物語がたくさん詰まっています。

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古代の起源:ケーキと宗教儀式

誕生日ケーキの起源は、古代ギリシャやローマにさかのぼります。

  • 古代ギリシャ: ギリシャでは、月の女神アルテミスに捧げるために丸いケーキを焼き、表面にろうそくを立てて光を象徴しました。この形や火の光は、月そのものを表現していたのです。
  • 古代ローマ: ローマでは、重要な人物の誕生日を祝うために特別なパンやお菓子が焼かれました。これが「ケーキ」に進化する前段階とも言えます。

これらの習慣は宗教的儀式として行われており、現在のような「個人のためのお祝い」ではありませんでした。

中世ヨーロッパの誕生祝い

中世になると、誕生日を祝う文化は上流階級に限られていました。この時期、ドイツが誕生日ケーキ文化の発展に大きな役割を果たします。

  • ドイツのキンダーフェスト(Kinderfest): 18世紀のドイツでは、子どもの誕生日を祝う「キンダーフェスト」という行事が行われていました。この祝いでは、甘いケーキにろうそくを立て、子どもの健康と幸福を祈りました。
  • ケーキの進化: 中世のケーキは、現代のようにふんわりしたスポンジケーキではなく、パンに近いものでした。砂糖やバターが高価だったため、ケーキは特別な日だけの贅沢品でした。

日本に誕生日ケーキが伝わったのはいつ?

誕生日ケーキが日本に伝わったのは、明治時代以降のことです。それまでの日本には、毎年の個人の誕生日を盛大に祝うという習慣は存在しませんでした。外国との交流が進む中で、日本にも西洋の誕生日文化が伝わり、少しずつ広まっていきました。

  • 洋菓子の流入: 明治時代、日本に「洋菓子」が本格的に紹介されました。特にカステラやビスケットなど、ヨーロッパのお菓子が人気を集めましたが、バタークリームケーキのような「誕生日ケーキ」はまだ特別なものでした。
  • 誕生日の祝福文化: 誕生日を祝う文化が広がったのは、戦後の経済発展が大きな影響を与えました。西洋文化の影響で、家庭内で子どもの誕生日を祝うことが一般的になり、ケーキがその象徴となったのです。
  • デパートとケーキの普及: 昭和時代、デパートの洋菓子コーナーや専門店が誕生日ケーキを販売し始め、多くの家庭にとって身近な存在になりました。特に、子どもの誕生日にケーキを買うことが家族のイベントとなり、誕生日ケーキが日本文化に定着したのです。

バースデーソングがケーキ文化を広めた!

誕生日ケーキの普及には、「ハッピーバースデートゥーユー」の歌が大きく影響しています。アメリカで誕生したこの歌(バースデーソング)は、誕生日のお祝いに欠かせない存在として世界中に広まりました。

  • 歌の誕生: この歌の元となる「Good Morning to All」は、1893年にアメリカの姉妹パティ・ヒルとミルドレッド・ヒルによって作曲されました。その後、歌詞が「Happy Birthday to You」に変わり、誕生日を祝う曲として知られるようになりました。
  • 歌とケーキのセット化: この歌が普及することで、誕生日ケーキを囲んで歌うというスタイルが一般的になりました。ろうそくを吹き消す瞬間に歌われるこの歌が、ケーキを誕生日の象徴的なアイテムに押し上げたのです。
  • アメリカから世界へ: アメリカで広まったこのスタイルが、戦後の日本を含む多くの国々に影響を与えました。「ハッピーバースデートゥーユー」の歌がなければ、ケーキ文化がこれほど定着しなかった可能性もあります。

ケーキの裏側:知られざるエピソード

誕生日ケーキには、多くの面白いエピソードや背景があります。

1. ろうそくを吹き消す習慣

ろうそくを吹き消す習慣は、ドイツの「キンダーフェスト」から始まったとされています。吹き消す際に願い事をするのは、願いを秘密にすることで悪霊に邪魔されないようにするという古い信仰が影響しています。

2. ケーキの中に隠されたアイテム

一部の文化では、ケーキの中にコインや指輪を隠す習慣があります。これを切り分けたときに誰が当てるかによって、その人の運勢を占う遊びがありました。

3. 最新の誕生日ケーキは?

ビーガンケーキやグルテンフリーケーキ、さらには3Dプリンターで作られるケーキなど、「未来の誕生日ケーキ」はもう現実に。最近は、キャラクターものなど、ますます個性的で驚きに満ちたものになっています。

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まとめ

誕生日ケーキは、古代から現代に至るまで、私たちの文化や生活の中で特別な役割を果たしてきました。

子どもの健康と幸福を祈るドイツのキンダーフェストという風習を起源とするバースデーケーキ。そして、アメリカで生まれた「ハッピーバースデートゥーユー」の歌が、バースデーケーキが大衆のものへと普及していくのを後押ししたことは間違いありません。

さあ、次に誕生日ケーキを目の前にしたとき、ただのデザートではなく、何千年もの文化と伝統が詰まった特別な存在だと思って味わってみてはいかがでしょうか? もちろん、バースデーソングも忘れずに!

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